【第1回】三大欲求が満たされないとどうなる?~心と体に起こる変化(前編)~
こんにちは。今回は、私たち人間の基本的な「三大欲求」について、そしてそれが満たされないときに起こる“見逃せない変化”についてお話ししていきます。
まず、三大欲求とは以下の3つです:
- 生理的欲求(食欲・睡眠欲・排泄欲など)
- 安全欲求(安心して暮らしたい、安全に身を守りたいという欲求)
- 社会的欲求(仲間とつながりたい、認められたいという欲求)
これらは、人間の「土台」とも言える欲求であり、どれか一つが欠けるだけでも、心身にさまざまな異変が生じます。
生理的欲求が満たされないと…
生理的欲求は、最も本能的な欲求です。これが満たされないと、人間は思考力や判断力すらまともに働かなくなってしまいます。
【起こる現象】
- 睡眠不足 → イライラ・集中力低下・免疫力低下
- 空腹状態が続く → エネルギー不足による無気力・思考の鈍化
- 極端なストレス → 内臓機能の低下・肌荒れ・体調不良
つまり、体のメンテナンスがうまくいかなくなると、心の安定も失われていくのです。
安全欲求が満たされないと…
「明日も安全に暮らせるだろうか」「この場所にいても大丈夫だろうか」――こうした不安が続くと、心の中に“慢性的なストレス”が生まれます。
【起こる現象】
- 不安障害やパニック症状
- 慢性的な警戒心 → 対人関係のトラブル
- トラウマや心的外傷後ストレス障害(PTSD)
例えば、家庭内や職場で暴言や暴力、過度なプレッシャーを受けるなど、「心理的な安全」が脅かされると、心は常に“逃げたいモード”になります。そして、それが続くと身体にも深刻な悪影響を及ぼします。
今回はここまで。次回の【後編】では、3つ目の「社会的欲求」が満たされないことで起こる心の変化、そしてそれがどのように現代社会で表れているかを深掘りしていきます。